感情は自制心の敵!?やる気を継続させる3つの感情
私が、この本を手に取った理由は、やる気を継続する方法を知りたかったからです。
例えば、仕事をしていると優先度の高い仕事と低い仕事が出てくると思います。合理的に考えれば、優先度の高い仕事を行うべきなのですが、先延ばしにしてしまうことがあります。
考えた結果、「やる気」とは何かを知ることが近道であると思い、本書を手に取りました。これまでも、様々なやる気に関する自己啓発書を読んできたのですが、本書は①心理学に基づいている②科学的な根拠がある③従来、やる気を阻害すると考えられてきた「感情」に注目している、という3つの理由から本書を選びました。
感謝・思いやり・誇りがやる気を伸ばす
最も参考になった点としては、自制心と感情との関係性です。これまで、様々な自己啓発本で、「科学的根拠から、自制心があれば成功する確率が高くなる」ことが説明されてきました。
そして、感情は自制心の敵であり、成功することにとって大きな障害として紹介されていることがほとんどです。そのため、「感情をいかにコントロールするか?」についても重要視されています。
本書では、感情との関係性を整理し、社会的に大切な3つの感情(感謝・思いやり・誇り)が、自分自身へのやる気につながるということが証明・整理されています。特に、3つの感情を日常的に高める方法についても実験結果を基に触れられていたので参考になりました。
孤独であることは人のパフォーマンスを下げる?
納得できない点として、文中の後半に「孤独であることは人のパフォーマンスを下げる」という項目が出てきます。もちろん、きちんとした根拠があっての主張なので、信憑性はあると思います。
しかし、現代社会では在宅ワーク・晩婚化など孤独である状況に置かれることが多いと思います。だからこそ、現代にフォーカスした上で、具体的にどうするべきかについて、もう少しフォローがあればよかったです。
3つの感情はやる気だけでなく成功につながる
ただし、以上を踏まえて上でも、人間の持つ感情がやる気に影響を与えるだけでなく、その延長として将来の成功にもつながるという考え方は非常にタメになりました。
繰り返しになりますが、3つの感情をどのようにして培っていくか?という疑問についても実験による根拠を用いて解説をしてくれています。
読了後の具体的な行動にもすぐにつなげることができる点も良いと思います。
人間関係が改善する可能性がある
本書の内容を実践してみて、日常の何気ないことに感謝をする機会が増えました。このように書くとスピリチュアル的に捉えられるかもしれませんが、闇雲に感謝をするのではなく、日常の些細なことから自分が本当に感謝したいと思うことだけをピックアップして行っています。
その結果、以前よりも、物事を前向きに捉えるだけでなく周囲の人間関係が改善したように感じます。これからも、継続することでより良い効果が出ることが期待できそうです。
自制心が弱いと思っている方におすすめ
本書は、日頃、自制心でなんとか仕事を続けている方や人の目のないところでサボってしまい自己嫌悪に陥ってしまう方におすすめの1冊です。いかに人の自制心が脆いものかを知ることを知ることができるだけでなく、具体的な解決方法まで紹介してくれます。
もちろん、ただ、読むだけでなくて実践することにこそ価値があるのですが、自己を見直す良いきっかけになるのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?最後に記事の内容を3つにまとめました。
感謝・思いやり・誇りがやる気を伸ばす
3つの感情はやる気だけでなく成功につながる
人間関係が改善する可能性がある
やる気を持ち続けるというのは、永遠のテーマとも考えられます。また、人生において、受験勉強や社内の昇格試験など「やる気を出すべき時に出せる能力」は非常に大切であると考えられます。
もし、本書に興味をもたれたのであれば、是非、手にとって読んでいただきたい1冊です。
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