説明下手な自分が変わるきっかけとなった書籍
あなたは、何か人にものを伝える時にもっと上手く説明出来たらいいなと思っとことはありませんか?
しかし、そうは思っても実際にどうすればいいか正解がわからないと悩む方も少なくないはず。
今回ご紹介する本は、そういった悩みに答えてくれる本です。
この本を手に取ったきっかけ
私は、大学を卒業し会社である程度働いていくうちに、役職を持つようになり、社内外で様々な立場の方とお話をしていくうちに、ふと思う事がありました。
「私は、人にちゃんとわかりやすく説明する事ができているのだろうか?」と。
部下に仕事を教える時、上司に報連相をする時、客先で何か説明をする時。それぞれのシチュエーションにおいて独自のやり方で工夫はしてきたものの、それが実際に相手にとって適切な形になっているのか不安になる事が何度もありました。
何故かというと、私が学生の時に先生に何か話をした際に「お前の話はくどい!簡潔に話せ!」と怒られた事がありました。私としては、自分の話している事がちゃんとどこまで伝わっているかが途中で不安になる為、「あれも話しといた方がいいかな?だとしたらこれも話さなきゃいけないかな?」と膨らんでいってしまった結果、説明があっちに行ったりこっちに行ったりして右往左往し、順序よく話せていない事がよくあり、それに対して先生に注意をされたということがありました。
当時から気をつけなければいけないと思ってはいたものの、正解もいまいちわからず、また自分も本気で直そうとも思ってもなかった為、気づけば「説明が上手くできない自分」というイメージだけが自分の中で残り続け、それによって何となく人に説明をするということに、うっすらと苦手意識を持つようになっていったのです。
自分の今後の人生や生き方を考える30代、このままではいけない、そういった思いから何か悩みに答えてくれる本はないか調べていくうちに、この本を読んでみようと手に取ることになりました。
プライベートでもビジネスでも使える説明の技術!
話し方とは単純にいっても、いくつか種類があります。雑談、漫才、演説、プレゼン、説明…。
この本は、それらの中で説明に特化した本となっています。
説明は他の話し方と何が違うの?と思った方もいることでしょう。具体的に何がどう違うかというと、演説やプレゼンの場合、「聞く価値があったなあ」と感情的に満足させることが最終的な到達目標となります。
一方で、説明の場合、「学習させること」が最終的な到達目標となります。
この本を読めば、それをどのような手順で話せば効率よく人に説明できるかわかるようになる為、プライベート・ビジネス関係なく、様々な場面で使う事ができるようになります。
この本の特長
人に何か伝える時に、大切なポイントが二つあります。一つは、話してる内容が納得できるようにするということ。二つ目は、話し手の感情を伝えることです。
この二つはどんな話し方の際にも、必要になってくるものです。
そして、説明の場合、もう一つ必要なポイントがあります。それは、常に相手のレベルに合わせた話を意識するということです。説明とは、先にも挙げたように「学習させること」が狙いになる為、より相手に寄り添い続ける事が重要になってきます。
本書はその相手のレベルに合わせた話し方をするコツについて、7つの項目に分けて解説しており、それを筆者は「IKPOLET法」と呼んでいます。
「IKPOLET法」とは、簡単にいうと
「I =興味を引く」
「K=聞き手の持っている知識や認識にアクセスする」
「P=目的を示す」
「O=大枠を示す」
「L=つなげる」
「E=具体化、事例、証拠を示す」
「T=転移」
の7つから構成されております。各項目の詳細については本書を手に取って読んでいただきたいのですが、これらを実践すれば、効率的にかつ無駄のない話ができるようになります。
気をつけるべきポイント
人にもっと上手く説明できるようになりたい、長い話でも時間を忘れるほどに、聞き手をグイグイと引き込むような魅力的な話し方を身につけたいと思っている方には非常におすすな本です。
ただ、補足として付け加える場合、これが使える場面はある程度自分が人に話す時間をしっかりと用意されているケースでの話し方になります。
忙しく緊急で人に話を伝えたいといった時にはこの方法は取れないケースが出てくるでしょう。
そんな時は、いろいろな方法がありますが、SDSを活用してみてください。
SDSとは「Summary(結論)Detail(詳細)Summary(結論)」の略語で、具体的には、「私は〇〇だと思います。理由は〜だからです。だから〇〇だと思います。」という形です。もっと短かく言わなければならない時は結論だけ言うのでもいいでしょう。
これらを意識して活用することで、次第に普段の話し方も理路整然としつつも魅力的な話し方ができるようになると思います。
まとめ
この本は、私にとってとても価値のある本でした。
私が何故、説明することについて苦手意識を持っていたのか、それはつまり順序良く話せていないということが原因でした。言い換えれば、話の優先順位が自分の中で整理できていなかったということです。
そして何故優先順位をつけて話ができていないかと言うと、相手がどのレベルにいるかの判断が出来ていなかったからなのです。
私と同じような苦手意識を持っている方がいらっしゃいましたら、きっとその悩みに応えてくれる本だと思いますので、是非この本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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