考え方を変えてみよう 図解マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣

男性 30代 システムエンジニア

著者

コンサルタント 古川武士さん

【本を書くに至った背景】
古川さん自身も強すぎる完璧主義の傾向から、ストレスで潰れかけた経験を持っています。
そんな状況を読書を通じて、克服したことから、
同じ悩みを抱える人を助けたいと思い、この本を書き上げました。

また若手のビジネスパーソンが、潰れていったのを何度もみてきた経験もあり、
ストレス社会を向き合うための思考習慣を提供することが、助けになるとの思いも持ち合わせています。

本の概要


・ネガティブや完璧主義、不寛容など性格/思考には様々な癖があり、
 それを改善するためのノウハウ本です。

・本の序盤に性格判定のテストがあるので、ご自身の癖を把握することができます。
 また性格のタイプごとに章が分かれているで、つまんで読むことも可能です。

・ご自身はもちろん、誰かを指導する立場にある方にもおすすめです。
 文章による説明だけでなく、各パターンごとに例や挿絵が載っているので、理解しやすいです。

【この本を選んだ理由】
わりと心配性であり、不安な気持ちになることが多い性格なので、
何とかならないものかと思っていました。
そんなときにたまたま本屋で見かけたので、手に取った一冊です。

【引用を交えた感想】

①他人と比較するのではなく、昨日の自分と比べる
 わりと他人に比較しがちな性格のため、
 このマインドはぜひ取り入れたいと思います。

自己評価が低い人は他人と比べたくなります。
過去の自分と比較して、少しでも成長し、ありたい姿に一歩一歩近づくことことで、等身大の自分を愛せる(42-43ページより)

②自分のイラ立ちや不安はノートに書き出す
 時々、日記をつけていますが、
 こういう効果もあるのかと知ることができました。

負の感情は書き出すことで、客観的に眺めることができる。
自分を悩ませ不快にさせる出来事は数え切れないほどあるわけではないと気づく(74-75ページより)

③今を生きることが何よりも、ストレスフリーに近づく
 それはそうだよねと思わず納得してしまいました。
 今のプロセスに集中しようと改めて思いました。

過去の後悔、未来の不安は人間である以上、消すことはできない。
「今」に生きることがストレスフリーな生活に近づく一歩であることは間違いない(223ページより)

【まとめ】
著者の言うとおり、本を読み終わったタイミングでは、考え方は変わりません。
長期的に取り組み、「こんな時はこう考えよう」を繰り返さないと、考え方は変わらないと思います。
ですが、考え方を変えるキッカケを掴める点では非常に参考になります。

マイナス思考や完璧主義、不寛容など自分の性格に癖があると感じている方にお勧めです。

性格を判定するチェックリストがあるので、改めて自身の性格を判定するとよいでしょう。
そのうえで該当する章を読み解いていくと、対処できるはずです。