なんとなく良い”を心理学的に解説 心理学者しか知らない すごい!営業

男性 30代 システムエンジニア

著者情報

心理学者の内藤誼人さん

本を書くに至った背景

「私たちは、常に自分を売り込んでいる」
営業職であってもなくても、私たちは常に自分を売り込む必要があると著者は考えています。
仕事していく上では、自分を信用してもらうことは必要不可欠だからです。

そのためのテクニック・ノウハウを紹介しようと、この本を書きあげました。

本の概要


・営業のノウハウを心理学の面から紹介する本になります。

・営業のノウハウ・テクニックを紹介する→心理学的な解説が主な流れになっています。
 顧客には少しずつ会う回数を増やしましょう→心理学的に「単純接触効果」
 のような流れです。
 なんとなくやっている行動を、心理学的に解説してくれるので行動に根拠が持てます。

・営業経験が浅い人や営業のヒントを求めている方には、オススメの一冊です。
 経験の浅い人には営業方針の糸口になり、ヒントを求めている方には新たな方法論の見つけるキッカケになります。

この本を選んだ理由

人間トラブルを抱えていて、自分を見直そうと思ったからです。
この時期は営業の本や文学を漁っていました。

「人のウケがよかったり、魅力的な人になるには、どうしたら良いか?」
→「売れっ子営業マンみたいになればいいのか!」という極めて短絡的な思考で購入しました。

感想

①最初の数値が変わってしまう値上げは許されない
 これについてはなるほどと思わず、頷いてしまいました。
 上司に報告する数値で試してみようと思います。

350円→390円は買うだろう。、350円→410円は買うのを控えるようになる。
最初の数字が変わってしまう値上げは、お客様に許容されにくい(58ページより)

②拡張自我
 人の物を大切にすることは当たり前です。小さな子どもでも分かる常識です。
 この当たり前の常識を心理学的に解説しています。

たとえば、自分の所有している自動車について、だれかに悪口を言われたとする。
すると自動車の所有者は、自分自身が悪口を言われたように感じて傷つく。(102ページより)

③名前は必ず覚えよう
 デキる人は必ずやっているテクニックと実感しています。
 あるプロスポーツチームの監督に、講演をしていただく機会がありました。
 十数人いたにも関わらず、すぐに顔と名前を一致させていました。
 カリスマ的指導者として知られていますが、デキる人は当たり前のことを徹底されていると感じました。

2回目に会ったとき、自分の名前を呼びながら話しかけられるほど、うれしいことはない。
感激するし、自分がどれほど大切に扱われているかわかるのである。(168ページより)

まとめ

読む前後で、何かが大きく変わることはありませんでした。
しかし人の物を大切にする・人の名前はちゃんと覚えるなど
常識や感覚的に正しいと思われる物事を、心理学の面から解説してくれるので、面白い一冊でした。

当初の目標である自分を見直すという課題を解決することはできませんでした。
それは本が悪いのではなく、私のチョイスの問題です。

改めて、この本は営業の経験が浅い人やヒントを求めている方に、オススメの一冊です。
細かな営業テクニックも載っています。
「勝負の神は細部に宿る」という言葉があるとおり、ほんの少しの差が顧客の心を動かすかもしれません。
流し読み程度でも、気になった部分を読むことをおすすめします。