「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

男性 20代 メーカー勤務

今回紹介する本は認知科学者の苫米地英人(とまべちひでと)著である「「頭のゴミ」を捨てれば、一瞬で目覚める!」です。認知科学者とは機械脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学に精通した学者であり、苫米地さんは計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)でもあります。さらに苫米地さんは学者という一面を持ちつつ、経営者でもあり、様々な分野に精通した方です。

そんな多彩な経歴を持つ苫米地さんが書いた本書では、頭の中のモヤモヤ、本書でいう頭の中のゴミを取り払う方法が書かれています。本書では8つのゴミが紹介されおり、これらのゴミを捨てることでスッキリした脳を手に入れることができます。そして、仕事や勉強の生産性を上げ、頭を冴えさせる方法を紹介しています。

8つのゴミとは

1.感情のゴミ、2.他人のモノサシというゴミ、3.これまでの自分というゴミ、4.マイナスの自己イメージというゴミ、5.我慢というゴミ、6.自己中心というゴミ、7.恐怖というゴミ、8.論理へのとらわれというゴミです。

これら8つのゴミの中でも私が最も勉強になったゴミを捨てる方法について紹介します。それは1.感情のゴミについてです。

感情というゴミ。これはイライラ、怒り、嫉妬、不安といった負の感情のことです。これらの感情は学生、社会人、主婦などほとんどの人が感じるものです。私も普段から上司の愚痴をこぼす同僚を見ており、そのような人はイライラするから「仕事終わりに飲みに行く!」と一時的な快楽により気持ちを落ち着かせますが、翌日になると再びイライラしています。これではいつまで経っても感情のゴミに支配されたままです。

そこで、本書では感情のゴミを捨てる方法は「目標を持つ」ことだと言っています。この目標はすぐに達成できるような小さな目標ではなく、心から実現したいと思うような目標のことです。そして目標達成に無意味であるイライラするといった感情は自分に許可しないというルールを自分に課すのです。すると無意味な感情のゴミは自然と消えていきます。  

目標があるけれども感情のゴミに支配されているという方は今していることが本当に望んでいることなのかを一度考える必要があります。やりたいことをやるから集中力、生産性、能力が上がり、負の感情に支配されるのではなく、「楽しい」、「嬉しい」というポジティブな感情が湧いてくるものです。

まとめ

最後に本書についてのまとめですが、感情のゴミを捨てるポイントは

・目標を持つこと

・目標に無意味な感情は自分に認めないこと

です。この本は、「様々な悩みが頭の中を駆け巡り、大事なことに集中できない」、「何かを考えていても途中で答えが見つからなくなり、頭の中が整理できない」といった悩みを持った方にはぜひとも読んでほしい一冊です。