なんとなくメモを取る
メモの魔力という本を手に取るきっかけ
著者である前田裕二氏をとある番組で見かけて鋭い切り口で発言していたところが印象的で
当時リリースされたばかりの著書「メモの魔力」を番組内で紹介されていたため気になって購入しました。
わたし自身、メモを取ることはビジネスマンであればクライアントとの商談以外の何気ない会話のなかでも
その会話に向き合う聞き手としての熱意や真摯な姿勢をアピールできるアイテムであることは以前から感じていました。
本書の内容をざっと眺めていくなかで今までわたし自身が何となくメモを取ることに抱いていた肯定的な考えを
さらに深堀りすることができる、と確信して本格的に読み進めていくことにしました。
参考になった点
メモをとることの効用について
“対象を自分に向けることで「自分とは何か」も見えてきます”
メモの魔力 No.34/2177(kindle)
とあり、自己分析を深めることが出来ると著者は言っています。
この言葉は普段、備忘録のためだけにのみメモを使用していた私にとって
晴天の霹靂ともいうべく衝撃を受けました。ファクトを書き綴るためのメモのみならずそこに自分の考えを記す。
事象から抽出できうる物事の本質とは何か?別の機会に転用するためにはどうするか?
などを考えるためにメモを取ると言います。取ったメモをのちに反芻していくなかで
自身の思考の癖であったりその他のきづきにつながるヒントが得られるのです。
“メモをとるには、「言語化」のスキルが大前提として必要です”
メモの魔力 No.948/2177(kindle)
と書かれています。
現象や思いを言語化できる能力を鍛えることによってビジネスに汎用、即効性があることは容易に想像できます。
例えば
チームマネジメントを行う際にはそのときどきの場面で最適解であろうワードを部下に伝えてモチベーションの維持を行うことが可能になるでしょう。
こういった点もメモをとりつづけることによって身につくスキルであるという点は参考になりました。
あまり腑に落ちなかった点
No.1101/2177
“「可処分精神」という名前を付与するだけで、相手の印象に残るし、新しく聞こえるのです”
メモの魔力 No.1101/2177(kindle)
たしかに聞きなれないワードで斬新な印象こそ受けましたが
個人的にはそこまで刺さる言葉ではなかったため、あまり参考になりませんでした。
しかし
“抽象と具体を上手に往復できるようになると、他の人が使っている言葉をうまく
自分の会話の中に織り交ぜていくことができるようになります。”
メモの魔力 No.1101/2177(kindle)
とあり
これについてはとにかくメモをとることによって磨かれる
ワードセンスであったり
言語化であったり
を鍛錬していく必要があると感じました。
本の内容を実践してどうなったか
実際に著書を参考にして
いままで私自身で行っていたメモの取り方を改善していった結果物事に対する思考度が圧倒的に深まりました。
具体的には、事象に対する本質はなんなのか、またそもそもなぜこういった事態になっているのか
を繰り返し考えてノートに言語化するというアクションを起こしました。
これが少しずつ出来るようになって以前よりも論理的な思考を持つことが出来るようになり
それに伴ってマネジメントに活かすべく自分の考えをよりスムーズに言語化できるようになってきたと実感しています。
こんな人におススメです
いままで何となくメモをとってきたが主に備忘録としてのみ使用していたひとにとっては
もともとメモを取る習慣がすでに身についているのでとくにおススメです。
本書を読んですぐに改善、実行することができます。
メモをとる習慣がまったく無かったひとでも参考にして実行し、習慣化していけば
これまでの自身の思考とくらべて深みが出てくると思います。
ビジネスマンであってもクリエイティブな表現者であってもまたは就活前の学生であっても参考になります。 基本的にどんな方でも一読されることをおススメします
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