「伝え方が9割」コピーライティングの基礎

男性 30代  ウェブライター

『伝え方が9割』はコピーライターの佐々木圭一さんが書いた本です。

友人から100万部以上売れた大ベストセラーだと聞いて興味を持ち、手に取ってみました。

この本には他人とのコミュケーションをより円滑に行うためのポイントが紹介されています。

人と関わるのが苦手な私にとって、同書は非常に参考になったのです。

そこで今回は、この本を読んで参考になったことなどをまとめてみました。

冷たい印象のデジタル文字、ひと手間加えて温かい印象に!

デジタル時代のコミュニケーションの多くはメールが用いられます。

メールで使われるのはデジタル文字です。

読みやすい反面、手書き文字のような温かみがないため、メールの字面だけを追った場合、相手に冷たい印象を与えかねません。

場合によっては「この人は怒っているのかな?」と思われてしまいます。

しかし、ひと手間加えるだけでデジタル文字にも温かみを持たせられる簡単な方法が本書には書かれているのです。

例えば「書類の確認をお願いします」と送る場合なら、語尾に「!」を付けて「書類の確認をお願いします!」と送信したり、「書類の確認をお願いしますねっ」と語尾に「ねっ」と付け加えるだけで温かい印象に変わります。

今までの私は、相手からふざけていると取られる気がして「!」や絵文字を避けていましたが、この本を読んでからは積極的に取り入れるようになりました。

この本を読んで一番参考になったのがこのテクニックです。

目からウロコ!人にお願いをする時のポイント

この本には他人に何かをお願いする時に、OKをもらえる確率を高めるための方法が書かれています。

人とのコミュニケーションが苦手な私は、他人に物事をお願いするのがとても苦痛でしたが、この方法を知ってからは少し楽になりました。

ここではその方法を簡単に書いていきます。

お互いにメリットを共有する!

これはお願いする相手とメリットを共有する手法です。

自分の願い事を相手に聞いてもらうだけでは、メリットは自分にしかありません。

しかし、相手にもメリットを提示することでお願いの成功確率がアップするのです。

例えば、レストランに異性を誘う場合、ただ誘うだけではなくその人が行きたがっているレストランを提示すれば成功しやすくなります。

これも大変参考になったテクニックです。

他人に何かをお願いする時の心理的な負担が軽減したおかげで、以前よりコミュニケーションをスムーズにとれるようになりました。

ここが残念!コピーライティングの記述が多め

この本に対して最も期待していたのは、日常生活で使える簡単なコミュニケーション術でした。

しかし実際に読み進めてみると、コピーライティングのノウハウに関する記述が若干多い気がします。

有名映画のキャッチコピーを取り上げて、そのコピーがどれだけすごいかを説明されても日常に応用できないので参考になりません。

日常会話やメール、LINEなどに応用できそうなノウハウの記述にページをもっと割いてほしかった印象です。

まとめ

本書には今回記載したコミュニケーションに関するテクニックの他にも、付箋を用いて相手に好印象を与える方法といった小ネタも多数収録されているので、ビジネス本として十分な情報量があり価値のある本だと思います。

コミュニケーションが苦手な人、コピーライティングの基礎について勉強したい人にはオススメできる良書です。

言葉も簡単ものしか使われておらず、サクッと短時間で読めるので手に取ってみてはいかがでしょうか。