人生の勝算

男性 20代 IT関係営業職

本の著者である前田裕二さんのこれまでの経験から、人生の勝算とは何かについて書かれている本になります。この本を通して参考になったことを3つ紹介します。今、転職しようか迷っている人や、今後の人生設計が見えないなど、将来について悩んでいる人にとっては気付きを与えてくれる一冊になっています。

コンパスを持つこと

隣の芝生が青く見えるということは、誰しもが経験していることでしょう。この経験に対して前田裕二さんは答えを出しています。それは自分のコンパスを持つこと、つまり自分の価値観を明確にすることです。みなさんもそれぞれ価値観は持っていると思います。

ただその価値観を言語化することができますか?またなぜその価値観を持つようになったのか理由も説明できますか?ここまでして始めて、自分のコンパスを持つということができると私は感じました。

この本では前田裕二さんのコンパスだけでなく、前田裕二さんが参考にした方々のコンパスにも触れることができます。コンパスを持つことは人生を豊かにすることでもあると感じました。自分のコンパスを持っている人は人生も楽しく生きられるので、隣の芝生も青く見えることはないということです。

ビジネスでの勝ち方

前田裕二さんはメディアでの露出もあり、その度に天才と紹介される機会が多いです。ただそこに至るまで過程が飛ばされて語られることが多いです。「人生の勝算」では前田裕二さんのサラリーマン時代の下積みが描かれています。

前田裕二さんはサラリーマン時代にも、ものすごいスピードで出世をしていくのですが、ビジネスマンとしての勝ち方についていくつか触れています。その中で共通しているのは自責の念です。本の中では人から好かれることが大事だと前田裕二さんはある方から教わります。

そこで人から好かれるということを自分の努力で補うとすれば何ができるのかというところを紹介しています。これは全てのビジネスでも言えることでしょう。どんなに外部環境が悪かったとしても、周りの責任にはせず、自分ができる圧倒的努力をしていればいずれ、道は開けてくるというところが参考になりました。

どんな意見も尊重する

最後に参考になったことは本の描かれ方です。前田裕二さんの人柄が溢れている作品になっています。例えば、コンパスは持った方が良いと本の中では紹介していますが、それに対して持たない人生もまた素敵であることを紹介しています。これは他の文章でも共通しています。

何か意見を述べ、それに違う価値観があったとしても、敬意を払った対応を取っています。真っ向から否定しない余裕を持っていることと、心の広さを感じました。この価値観も先程紹介した人から好かれることについて実践をしていることのようにも感じました。

以上が「人生の勝算」を読んで参考になったことです。人生の勝算には何が必要なのかを具体的エピソードが交えて紹介してあるため、納得感がありつつ読み進めることができます。先行きに不安を抱えている人はぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。