図解ポケットPDCAがよくわかる本

男性 30代 システムエンジニア

「PDCA」とは一体何のこと?

 「PDCA」という言葉を聞いたことがある方は少なくはないのではないはず。しかし、その言葉の意味をきちんと理解し、自分で説明まで出来る方は実は多くはないのではないでしょうか?

 「PDCA」とは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)のそれぞれの要素の頭文字を指し、計画に基づいた事業を実行し、その効果や実績を見直した上で改善を図る流れのこと。特にビジネスの場で用いられるプロセスです。

  予算や人員には限りがあるもの。行き当たりばったりの事業を行っていては予算や人員の無駄遣いにもなってしまいますし、期待される利益や効果も中々出せません。予算がついた事業の実行はしっかり力を入れてやるけれど、終わったら特に見直しもせずにそのまま・・・なんて経験も心当たりがあるのでは?

  PDCAの考え方を取り入れることで、計画に基づいた事業を実行しその結果を評価。もし事業が期待していた結果にはならなかったとしても、何が悪かったのか?どうすれば上手くいくのか?という反省を、今後の事業に活かすことが出来るようになるのです。

ここが違う!この本ならではの部分?

  PDCAについて解説する書籍は他にもありますが、数多くの事例を交えてPDCAの具体 的な活用方法を紹介している点が、この本ならではの特色。

  業務改善や商品開発、部下の育成等のビジネスの場面のみならず、趣味や資格取得、資産運用、更には子育てにまで!生活に身近な場面でもPDCAは活用できることを、それぞれ細かく紹介しています。

  私がこの本を手に取って興味を持ったのもこの部分。PDCAについて知識はあり一応仕事面では活用をしていましたが、私生活での活用もできるという点には驚きました。

  私は中々計画的な勉強が進んでいなかった資格取得についての事例を参考に、どうしてその資格を取りたいのか?いつまでに取得を目指すのか?という根本の部分を見直し。自分の中でその資格は何となく取れたらいいなぁという意識にとどまっており、必要性や優 先度が高まっていなかったと気づきました。その資格を取って何をしたいか、いつまでに取得するのか?を改めて考え直した結果、自分の意識にの中でも優先度が上がり、以前より勉強も計画的に進んでいます。

  ただ、趣味についてもPDCAの導入が本の中で紹介をされていましたが、息抜きの趣味くらいあまり数字や結果にこだわりすぎずにやりたい方も多いかもしれませんね。

まとめ

  PDCAの考え方や進め方について全般的な説明が十分にされていますし、平均してページに一つはイラストや図、グラフ等が使われており、初めてPDCAについて調べてみる方にもとても分かりやすい内容です。

  ただ私が特にこの本をおすすめしたいのは、PDCAを活用してみたいが具体的な方法が分からなくて困っている方。PDCAの概念や重要性は分かってはいるんだけど、いまいち活用できていないなぁ・・・とモヤモヤしている方でも、ビジネス、私生活を問わず掲載されている多くの活用事例を参考にすることで、きっとPDCAの具体的な取り入れ方が見えてくるはずです。

  重要性が分かっていても中々活用が難しいPDCA。この本を読んで少しずつ取り入れてみるのはいかがでしょうか?