営業の働き方大全

男性 30代 システムエンジニア

営業マンとして働くためのアレやコレが載ってます。

著者 菊原 智明

 群馬県出身の営業コンサルタントです。
 ダメ営業マンから全国ナンバー1になったサクセスストーリーをお持ちの方です。

【著者が本書を書くに至った理由】
もっとラクに成果を出し、営業活動を楽しんで貰いたいとの思いが
この本を書くに至った背景です。

著者自身、元々はダメ営業マンでした。
新卒から7年間は結果が出ずに、地獄のような日々を送っていました。
そこから自身の働き方を見直し、8年目に営業のトップへ上り詰めました。

その時の経験やノウハウを元に、この本を執筆しました。

本の概要

・営業に必要な"心技体"について、まとめたノウハウ本です。

・"大全"というタイトルどおりに、幅広い内容を紹介しています。
 心構えから営業手法、はたまた健康法についても触れています。

営業を始めたばかりの新人や年次の若いサラリーマンに、オススメの一冊です。
 この本の特徴は、具体的な内容にフォーカスしていない点です。
 営業について広く浅く知りたい・営業とは何ぞや?という方に向いています。
 反対にこの分野を深く知りたい・勉強したい方には向いていません。

【この本を選んだ理由】
プライベートで人間関係のトラブルがあったのがきっかけです。
当時は恋人にフラれ、人として色々見直そうと思っていました。

「人のウケがよかったり、魅力的な人になるにはどうしたら良いか?」

「売れっ子営業マンみたいになればいいのか!」

極めて短絡的な思考で購入した一冊です。

感想

①説得感の増すテクニック
 簡単に、使えそうなテクニックです。
 人を説得する、いわゆる動いてもらうための大事なシーンでは声のトーンを下げる。
 トーンを下げるのに加え、ゆっくり話すとより重要な感じが出ます。
 プレゼン時に、ここ一番で使いたいと思います。

低音で落ち着いた声になったことで説得力が増したのです。
世間話や説明時は明るめの声でテンション高く話す。その方が会話が盛り上がるからです。(112ページ)

②相手に動いてもらうテクニック
 こちらも実践のハードルが低いテクニックです。
 まず相手に動いてもらうには、自己開示をする必要があります。

 営業で例えると、知らない相手からは物を買わないはずです。
 まず自分がどのような人となりをしているか、知ってもらうことです。
 そうすることで、アクションを起こしてもらえる確率が増えます。
 
 確かにこちらの意図ややりたい事を伝えると、よく動いてもらえる実感はあります。

知らない人に自分のことを話すには抵抗があります。まずは営業サイドから自己開示するのです。(118ページ)

③顧客に着座させる秘訣
 実際に使えるか分かりませんが、やられたことあるなと思ったテクニックです。

 人は立ち話をするより、座って話す方が話はしやすい。
 色々話してもらうために、着座を促すテクニックです。

着座ポイントの前で「小さなYES」を取っておくだけで、着座率はさらにアップするのです。(100ページ)

まとめ


タイトル通りに、幅広く営業について触れた一冊です。

結論から言うと、本を読むきっかけは解消されませんでした。
そもそも、この本を選ぶ過程が雑でした。

とはいえ営業の素人である私には、勉強になる部分が随所にありました。
細かいテクニックですが、生かしていきたいと思います。

本書についてですが、幅広いというメリットは見方を変えると、デメリットにもなります。
大全系と名のつく書籍にありがちな、内容の薄さが気になりました。

広く浅くでいいから営業について知りたいという方には、おすすめの一冊です。
反対に営業について、知りたいポイントが限定されている方には向いていない一冊です。