すごい「数値化」仕事術

男性 30代 システムエンジニア

最強の問題解決ツール「数値化」


著者情報

  ・三木 雄信

  福岡県出身の実業家です。
 ソフトバンク出身の方で、現在は様々な会社の代表取締役を務めていらっしゃいます。

【著者が本書を書くに至った理由】
ビジネスマンに対する2つの思いが、この本を書くに至った理由です。
・数値化を行うことで、直面している問題をスピーディに解決して欲しい
・今ある数値の生かし方を知って欲しい

ビジネスにおいて数値が重要ということは、日本でも浸透しています。
しかし正しく数値を捉えていない、もしくは使えていないと著者は感じています。

この本を通して、数値化について学んでもらい、
様々な問題解決に使って欲しいとのことです。

本の概要


・孫社長に叩き込まれた数値化についてのビジネス書です。
 数値で語れという孫社長の姿勢が、この本を生み出しました。

・本書では数値化について、7つのノウハウを主に紹介しています。
 ひとつひとつを丁寧に解説しているので、理解しやすいです。

・問題点を明確にしたい、優先順位をつけたいといった悩みを抱えるサラリーマンに
 おススメの一冊です。数字が苦手な人にも扱えようにするため、
 分かりやすい説明もあるのでその点は安心です。

この本を選んだ理由


上司との面談で、もっと数値でアピールしろと言われたのがきっかけです。
頑張っているのは分かるが、今のままだと上にアピールしにくいと言われました。

たまたま本屋に寄った際に、この本が目につきました。
何かヒントになるのでは?と思い至り、購入しました。

業務の性質上、営業のようにはっきりと数値が出る仕事ではありません。
なので業務の数値化について、何か参考になればと考えました。

感想

①数字=お金で示さないと上は動いてくれない
 この一文を読んで、なるほどとハッとしました。
 いくら自分の成果を示したところで、上の人間が理解できなければ意味がない。
 よって、分かりやすく金額で示さないといけないと思いました。

「数字=お金に換算しなければ、上は自分たちの問題として認識してくれない」(36ページ)

 成果だけでなく、問題もお金に換算すればよいのかと学習できました。

②プロセス分析
 仕事の始点から終点まで、どこに問題があるか分析する手法です。
 まず業務における問題点を、プロセスごとに数値化します。
 そして発見した問題の解決策を練ります。
 
 私がこの手法で良いなと思った点は、中間目標を設定できる点です。
 この本における中間目標とは、具体的なアクションの数値です。
 
 営業職のサラリーマンを例にして説明します。
 2回目以降に、お客さんと接触できないという問題を抱えていたとします。
 初回接触後、当日に再連絡するのが具体的なアクションです。
 そのアクションをどれくらいやるかというのが中間目標です。
 
 アクションが分かると人は行動しやすいので、中間目標はモチベーションにつながります。

「クリアすべき中間目標を設定することで仕事がゲーム化され、毎日のように達成感を味わうことができる」(36ページ)

まとめ

タイトルとおりに数値化のノウハウが、数多く紹介されていました。

結論から言うと、今の私ではすぐに生かすことができないと感じました。
まずは問題の把握・分類から始めたいと思います。
なので読んだきっかけが、解消されるには至りませんでした。

しかし数値がはっきりと出る営業職の方にはおすすめできます。
問題と思う数値から仮設を検証し、中間目標を立てれば一歩でも前進できる可能性が増えるからです。

本書ではまず、プロセス分析を中心に読み進めてみることをお勧めします。
職種に関係なく、何らかの役に立つはずです。